羽毛布団をリフォームする際のポイントは?
例年のごとく、1月は飲む・食べる・動かないの三拍子がそろいまして、予定通り栄養素満点の状態になってしまいました。
2月からダイエット宣言をしている小寺祐也です。
とりあえず、ビールからノンアルコールビールへのチェンジから始めてます…
さて、今日は羽毛布団リフォームのお話です。
皆様お使いの羽毛布団も使用年数と同時に、様々な症状が出てきているのではないでしょうか。
羽毛布団の状態が悪くなると買換えが普通でしたが、今は羽毛布団をリフォーム(お直し)をする人がとても多くなりました。
リフォームを選択する理由として、「新品の購入よりも価格を抑えることができるから」なのですが、最近は「思い入れのある物を大切に使う」という考え方の人が増えてきたように感じます。
羽毛布団のリフォームは、
●生地の汚れがひどくなってきた。(特に襟元)
●あたたかくなくなってきた。
●羽毛が吹き出している。
●羽毛が片寄ってきた。
などの症状が気になってリフォームされます。
年数は5年~20年くらいと人によって様々ですが、だいたい10年前後の方が多く見受けられます。
今回のお客様もご使用10年程で、羽毛のふくらみもなく、生地がかなりよごれていました。
まさにリフォームのし甲斐があります。
ただ、お客様の一番の要望は、
「暖かさはそのままで、もっと軽くできないのかな?」
というポイントでした。
軽さに対しての提案としては、羽毛の量を調整するのが一般的かと思います。
しかしそれでは「暖かさはそのままで」という要望に応えることは出来ませんので、生地の見直しを考えなければなりません。
ここが意外と難しいポイントです。
当店で取り扱っている一般的なサテン生地は㎡/150g前後で、糸番手の細い物でも㎡/120g位です。当然、糸が細い生地の方が価格が高くなるわけですが、思ったほど価格に見合った「軽さ」の恩恵はありません。(柔らかさを手に入れることは出来ますが)
そこで私達は、少しクセのある軽量生地「バティスト」へのリフォームを提案させて頂きました。
紙のようにパリパリとした風合いが特徴的なこの生地は、その感触から好き嫌いがはっきりと分かれる代物です。
ですが、その優れた通気性や耐久力はパリパリとした「音」の弱点を補っても有り余るほどの魅力があります。
そして最大の特徴は、㎡/85gというその反則的な軽さにあります。
一般的な生地より40%も軽量なので、重さのリスクが少なく羽毛が持つ本来のパワーを引き出すことができます。
これによってかさ高が増し、より多くの空気を含みますので当然暖かくなります。
今回のリフォームでは、バティスト生地の中でも一番糸の細い生地で仕上げましたので、音もほとんど気になりませんでした。
一般的な羽毛布団のリフォームは、羽毛布団の状態にかかわらず「生地代+足し羽毛代」の一律パック料金が多く、生地の柔らかさで価格のランクが違います。
睡眠屋では、柔らかさからの提案だけでなく、「軽くしたい」 「ホコリの出にくい生地に」 「洗える生地に」 など要望をお聞かせ願えれば、それに合わせた提案が可能です。
心地良く生まれ変わる羽毛ふとんリフォーム。
お使いの羽毛ふとんにご不満のある方は検討されてはいかがでしょうか?