震災の瞬間にしていた事
早いもので東日本大震災から1ヶ月が過ぎました。少しづつですが回復の兆しが見えてきて、自粛一辺のムードから「がんばろう」という力強い動きが出てきているように思います。しかし、未だ大規模な余震が続いており、予断を許さない状況です。
さて、こんな大惨事になろうとは思っても見なかった3月11日ですが、当店では午後から全体会議を開いておりました。経営コンサルタントの先生と銀行の支店長さんを交えて、当店の看板商品である「オーダーメイド枕」について、テーマを決めて意見を出し合いました。会議の手法ですが、当店では初めて「ブレスト」という方法を試してみました。
「ブレスト」とは従来の方法や考え方、先入観にとらわれず、自由なディスカッションを通じて新たなアイディアや解決策を引き出そうとする手法の事で、やり方はいたって簡単。準備した紙の上に自分の意見を書いた付箋をペタペタ貼っていくだけです。 コンサルの先生がリーダーとなり、早速スタート!
ブレストには簡単なルールがあります。
①とにかく量を出す(思いついた事を出し切る) ②意見を否定しない(突飛な意見大歓迎!) ③他の人の意見に乗っかる(他人の意見にアレンジを加えて新しい意見を出す) 等です。
又、凝り固まった意見にならないよう、参加者は出来るだけ多様な方がいいみたいで、今回は多忙な中、お世話になっている銀行の支店長さんからも参加して頂いた次第です。
制限時間内に、とにかくアイディアの量を出す為に何を書いてもいいわけですから、普段の会議では考えられない位の意見が出ます。当たり前の事や、なるほどと思う事、中には??と思う事もありますが、否定なしのルールですのでその辺はOK。参加している事が楽しくなります。
頭の固くなった人はだんだん意見が出なくなるようです。発想力、柔軟性ですね。ちなみに今回は私の意見が一番量が少なかったようです…反省。
出し切った意見を同じ分類ごとに整理してタイトルをつけます。そうすることで参加者全員がポイントを共有できます。次に活用できそうな意見に季節性や経済性等を考慮し、優先順位をつけて絞っていくわけです。
さて、「いよいよ意見をまとめよう!」とした瞬間、ものすごい揺れが!!
机の下に隠れたり、携帯で情報を確認したりと行動は様々。お店的には被害が殆どなかったので、そんなに緊迫した状況ではなかったのですが、まさかあんな大惨事になろうとは。
今回の会議で感じたことは、ブレストとは「物事をあらゆる角度から見つめる行為」であるという事。多様な人の意見も「思いがけないアイディアの発見」につながるようです。
アイディアに煮詰まった時は、簡単に出来るこの方法を試されてはいかがでしょうか。