羽毛布団選びの大切なポイント

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羽毛布団の選び方は何を基準にしたらいいの?

ordermade-umoufuton_3羽毛布団のご購入を検討されている方や、リフォームを検討されている方から、日々さまざまなご質問を頂戴しております。
全国からいただくお問合の中で、特に多いのが

「いくらくらいの羽毛ふとんを買えば間違いないの?」
「ダウンが何パーセント入っていたらいいの?」
「ポーランドやハンガリー産の羽毛がいいんですよね?」

というような質問。

 

今やネットを見れば、それはそれは多くの情報が一瞬にして手に入ります。

ですが、羽毛の種類が膨大にあり比較するのが難しかったり、同じようなスペックの羽毛布団が倍近い価格差があったり、多くの方が何が本当なのか、何を基準にしていいのか曖昧なまま、羽毛布団を購入されているようです。

では、正しい羽毛ふとんの選び方とはどこにポイントがあるのでしょうか?

羽毛布団選びのポイント

羽毛布団の選ぶ際にはどのようなポイントを見ればいいのでしょうか。

羽毛布団の価値 = 羽毛の質 × 羽毛の量 × 生地の質 × キルトの形

一般的にはこの式で羽毛布団の価値は決まります。

羽毛布団は、羽毛の産地と量だけで「この羽毛ふとんは良い」と判断してしまいがちですが、羽毛の特徴を生かすには、生地の質とキルトの形も重要です。

上記の式に加え、

お住まいの地域の気候特性 × 住宅環境 × お客様の体質

なども考慮しなければいけませんので、高品質な羽毛布団が全ての方に「良い」という事は当てはまらないというのが極論です。

使用目的によって優先順が変わりますし、ご予算に合わせてそのバランスを考える事もとても大事だと言えます。
とても難しいですね。

 

今回は、「羽毛の質」について少しだけ説明させていただきます。

まずは羽毛布団の「歴史」を簡単に。

西洋寝具として、欧米では一般家庭で使用されていた羽毛布団。
この羽毛布団が日本に初めて輸入販売されたのは、なんと明治末期になります。

昭和初期には国産で羽毛布団が製造されており、一般に普及するのは、高度経済成長により一般家庭に豊かさが感じられるようになってきた昭和40年代前半になります。

しかし、当時は贅沢品で40%の物品税が課せられておりました。
昭和44年頃に「物品税の廃止」・「中国との国交回復」・「急速な円高進行」などを背景に、羽毛の精製から縫製まで一環設備をもつメーカーが相次いで誕生し、一般家庭にどんどん普及していきます。

かなり長い年月、日本人は羽毛布団にお世話になっていた事になりますね。

羽毛の質について

羽毛の種類

羽毛布団には水鳥の毛が使われており、主に食用として飼育され、羽毛は副産物になります。

水鳥には種類があり、一つひとつのダウンが大きい「グース(ガチョウ)」と小さめの「ダック(アヒル)」に大別されます。

個体の大きい「グース」の方が空気を多く含みよりふくらみますので、暖かい環境を手に入れることができますが幾分高価になります。
一方、「ダック」は羽毛に少し黄色みがあり、臭いが幾分強い傾向にありますが、グースに比べて安価で、お求めやすい価格で手に入れることができます。
(使用用途によって、正しく選択されることをお勧めします。)

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さらに羽毛の種類は、羽軸がなく軽くフワフワした「ダウン」と、羽軸があり弾力性のある「スモールフェザー」に分けられます。当然、より多くの空気を含む「ダウン」の含有率が高い方が暖かくなり、後にリフォームをする場合もいい状態に仕上がります。

目安として、ダウン率90%以上であればご不満なく使用できます。
(ちなみに、羽毛布団にはダウンが50%以上入っていなければなりません。それ以下は羽根布団といいます。)

羽毛の産地は重要か。

羽毛の「産地」によっても品質が違うのでしょうか。

ポーランドやハンガリーなどのヨーロッパ産の羽毛に良いイメージを持たれている方は多いと思われます。
寒暖差の激しい気候や、羽毛精製の歴史などから、品質のしっかりとした羽毛が多いのは事実です。

(羽毛といえば、上記のポーランド産やハンガリー産などが多く流通しているイメージがありますが、実は日本に輸入される羽毛全体の10%以下です。専門店から量販へ販売チャネルが変わったこともあり、多くは、中国や台湾、ベトナムなどのアジア産となっています。)

しかし、上質な羽毛に適した環境は世界に数多く存在しております。
例えば、よく見る中国産でもとても良質な羽毛は存在しますので、イメージで全て悪いとは言い切れないところが選択の難しいところです。

注意すべき点は「産地」だけにとらわれるのではなく、「かさ高(どの位ふくらむか)」を考える事が重要です。
その基準として、DP(ダウンパワー)という数値や、各メーカーのラベルを参考にされるとよろしいかと思います。

私見ですが、DP400以上で適正な量が充填されていれば、長期にわたりご不安なくご使用いただけると思います。

検査機関はしっかりしている?

羽毛の品質(ラベルに表記されている数値など)は信頼できるものなのでしょうか。
それを裏付けるしっかりとした認定機関の証明があれば、より安心して羽毛布団を購入できると思います。

 

当店で取扱う羽毛は、世界最大の羽毛検査機関「IDFL」と、アレルギー源及び有害要素の検査を行う機関「AIRMID」によって多くの検査項目をクリアーした、不純物の付いていない「清潔度の極めて高い羽毛」を使用しています。

 

 

 

他に注意すべきポイントは?

より安心してご使用いただくために、羽毛のトレーサビリティーが明確かという点も重要だと考えております。

当店の羽毛布団には、1枚1枚に品質を明記したカード(クオリティーカード)を添付しております。
このクオリティーカードは、日本羽毛ふとん診断協会が発行しており、輸入NO、産地証明、検査機関の検査NOなどが明記されています。
ご購入後も、表記された番号から羽毛の情報を開示する準備が整っております。

いかがでしたでしょうか?

羽毛の質だけでもこれだけのポイントがあります。
個人で全てを理解するにはとてもハードルが高いものですので、信頼のできるお店を選ぶ事がとても大切ですね。

 

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